みんなの党、準備を願います。
◆委員(井上ノエミ君)
まず、127ページの環境保全対策費についてお伺いします。
もうすぐ東日本大震災から1年です。しかし、今も区民の皆さんは放射能汚染について大変心配しています。今回の予算で、放射能の測定器を買って、区民の皆さんに貸しますが、これは大変よい計画だと思います。
そこで、何台買う予定でしょうか。また、だれに、どのように貸しますか。また、無料でしょうか、どのような手続が必要でしょうか、お伺いします。
◎環境保全課長(鈴木一郎君)
放射能測定器の貸出しにつきましては、新年度から予定しているところでございます。対象といたしましては、区内在住の方あるいは区内に事業所がある事業者の方で、貸出しは無料で行うことを予定しております。
また、貸出し用の測定器につきましては、10台を予定しておりまして、これを新規に購入する予定になっております。
詳細につきましては、現在、検討中でありますけれども、貸出しの期間等につきましては、今、考えている時点では平日午前9時から午後5時の1日。それから貸出しを受ける際には、事前に申込みをいただいた上で、本人確認あるいは住所等の確認をさせていただきまして、申請書及び借用書の提出をしていただきたいと思っております。
なお、本事業につきましては、区報、区のホームページ等に掲載して区民の皆様方にお知らせする予定でございます。
◆委員(井上ノエミ君)
多くの区民が関心を持っていると思いますので、区のお知らせでもしっかりアナウンスしてください。
今回の放射能対策に関する予算ですが、みんなの党も、なぜ墨田区が大きな負担をしなければならないのか、疑問に思います。事故を起こした東京電力にも掛け合いましたか、お伺いします。
◎環境保全課長(鈴木一郎君)
今まで掛かった経費の補償ということでございます。
先ほど、部長からすみだの絆の西村委員にもお答えしたとおりでございます。ある程度の責任の問題、そういうのもございます。それから、今後の動向を見据えて、いろいろ対応を考えていきたいと思っております。現在のところ、事故を起こした経費について東京電力等に請求はしておりません。
◆委員(井上ノエミ君)
是非区民に納得してもらうように、区としてもしっかりとした態度をとってください。
次に、126ページにある雨水利用推進経費について伺います。
墨田区は環境対策に頑張っています。そして、墨田区の雨水利用は大変有名ですが、今回の予算でもわずか174.1万円です。この予算は何のための予算でしょうか。
◎環境保全課長(鈴木一郎君)
この予算につきましては、大きく分けて二つございます。一つは、雨水利用国際貢献事業といたしまして、年間27万円を計上しております。これは、国際環境自治体協議会、いわゆるICLEI(イクレイ)というところなんですけれども、そこへの加入負担金に全額充てられます。
墨田区は、平成12年に国際環境自治体協議会から高い評価を受けまして、雨水利用の取組によって国際自治体環境賞優秀賞を受賞しました。これがきっかけとなりまして加入いたしております。
それで、雨水利用を国内外にアピールしており、その効果もありまして、国内外より視察や研修を受け入れているところでございます。
また、雨水利用の推進事業といたしまして、年間147万円を計上しておりますが、これは、主に雨水貯留槽の設置に伴う助成金として計上しております。区内に雨水貯留槽を自主的に設置する方に対しまして、一定の額を補助するものでございます。
◆委員(井上ノエミ君)
雨水利用では、墨田区の職員であった村瀬誠さんが大変有名です。墨田区の雨水利用の顧問になってもらって、いろいろアイデアを出してもらってはどうでしょうか、お伺いします。
◎環境保全課長(鈴木一郎君)
村瀬さんは、NPO法人雨水市民の会の発起人でありまして、現在は理事をされております。このNPO法人雨水市民の会は、すみだ環境ふれあい館の管理委託事業者であり、企画や展示など、既に協力関係にございます。また、村瀬さんは、雨水利用の先駆者であり、ご指摘のとおり、雨水利用に関しまして深い知識とあらゆる経験を有しており、今もその取組に尽力されております。
区といたしましても、引き続き継続して良好な協力関係を築きまして、今後の雨水利用の推進につきまして、お互いに研究、推進してまいりたいと考えております。
◆委員(井上ノエミ君)
次に、同じ126ページのすみだ環境ふれあい館管理運営費についてお伺いします。
そこには、雨水や探検家の関野さんの展示物があり、大変ユニークなところです。そして、運営経費も1年間に約950万円と大変コストが安いです。なぜこんなに安くできるのですか、どこに運営を委託していますか、委託費は幾らでしょうか、お伺いします。
◎環境保全課長(鈴木一郎君)
環境ふれあい館の来館者の対応に関する業務を平成20年度からNPO法人雨水市民の会に委託しております。同NPO法人は、本区と雨水利用の普及啓発にともに取り組んでおり、環境ふれあい館、雨水資料館開館準備、設置段階から参画してきております。その関係は現在まで保たれております。
経費の内訳でございます。委託業務によるスタッフは常時1人配置しておりまして、委託経費は576万円でございます。そのほか、日常の施設管理業務といたしまして、シルバー人材センターに委託しており、1人の会員を配置しております。この管理業務が約180万円でございます。その他、細かい需用費等を重ねまして約950万円という運営経費になっております。
◆委員(井上ノエミ君)
是非、墨田区の雨水利用を世界に宣伝してもらいたいと思います。
次に、125ページの北斎美術館の建設についてお伺いします。
先日、しもむら議員が述べたように、みんなの党は建設に反対です。墨田区は、余りお金がありませんから、赤字になったら大変です。北斎美術館の収支の見込みはどうなっていますか、お伺いします。
◎文化振興課長(渡辺一夫君)
現在の収支見込みでございますけれども、施設の基本設計前に出したあらあらの推計でございますので、現在この見直し作業に取り組んでおります。経費の節減を図るのはもちろんでございますけれども、節減することによりまして観覧客数が低下したのでは収入面でマイナスになりますことから、他都市の美術館のデータ等を参考にいたしまして、施設の維持管理費や人件費とともに、適切な企画展示等の事業費を見込むことによりまして、目標とする観覧者数、収入見込みを推計し、収支の見込みを試算してまいりたいと存じます。
現在、示しました約1億5,000万円の赤字を下回るように努力してまいりたいと思いますが、文化施設の運営に赤字を出さないでやるというのは極めて困難でございます。他の自治体の施設でも一定程度の運営費を支出しておりますので、是非ご理解いただくようにお願いいたします。
◆委員(井上ノエミ君)
今は防災にお金をかけるべきで、赤字になる事業は是非やめていただきたいと思います。
次に、墨田区の省エネの活用についてお伺いします。
予算書の122ページの区民施設建設費ですが、二つの地域プラザを建設する予定です。東京都は、去年7月に、東京都の施設について、省エネ性能を向上させるために、「省エネ・再エネ東京仕様」を決めました。これから建設する地域プラザはどのような省エネ対策をとる予定でしょうか、お伺いします。
◎区民活動推進課長(関口芳正君)
八広地域プラザ、本所地域プラザとも、雨水利用、太陽光発電、屋根断熱、外壁断熱、ひさしの設置による日射の遮へい、屋上緑化、LED照明、人感センサーライト、熱を逃さないで換気するシステム、全熱交換器の設置など、そういった省エネ対策を講じているところでございます。
ご案内のあった東京都の省エネ・再エネ東京仕様でございますけれども、八広の地域プラザにつきましては、東京都から最高の評価を取得したところでございます。
本所の地域プラザにつきましては、その規模から届出対象ではなく評価の対象とはなってございませんけれども、八広に準じた省エネ仕様となってございますので、ご理解のほどをよろしくお願いいたします。
◆委員(井上ノエミ君)
区民住宅では省エネ対策はどうなっていますか。二重ガラスは入れていますか。これまで墨田区の施設では、二重ガラスなどの建物の省エネ対策はやっていますか、お伺いします。
◎住宅課長(栗林行雄君)
現在、区民住宅につきましては、全部で、12棟、271戸あります。その内訳でございますけれども、区が建設し管理している区民住宅が3棟、63戸です。その他、区が事業者から借り上げている住宅が6棟、144戸、指定法人管理型の住宅は3棟、64戸ということになっております。
お尋ねのありました区民住宅の省エネ対策でございますけれども、区が管理しています3棟、63戸の区民住宅につきましては、二重ガラスということではございません。また、現在のところ、二重ガラスに改修するような計画はございません。
しかしながら、区民住宅につきましては、計画的な修繕が今後も必要になってきております。今後、管理期間に応じまして住宅の修繕が必要になってきます。その際には、省エネ対策といたしまして、共用部分の照明、また駐車場等の屋外街灯をLED化するなど、環境に配慮した修繕を行ってまいりたいと考えております。
また、区民住宅の省エネ、省資源対策としまして、外壁ですとか屋上緑化の修繕を実施するということもありますけれども、その際には、耐久性の向上も図るようなことができる部材を使用するなど、区民住宅におけるライフサイクルコスト、維持管理経費の低減を図ってまいりたいと考えております。
◆委員(井上ノエミ君)
環境の墨田区ですから、是非省エネ対策もしっかりやってください。
○委員長(樋口敏郎君)
以上で、みんなの党の質疑を終了いたします。